両忘の時‐ある日、その時‐

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メッセージ

101.「もともと特別なOnly one」

 周知のように、SMAPのヒット曲「世界に一つだけの花」のフレーズである。内容的には特に真新しい世界ではないが、その内容とは真逆な方向に突き進んでいるのが現在の実情でもある。それぞれの「もともと特別なOnly one」という意識はどんどん薄れ、「Uni‐form」を、「Stand‐ard」を最優先させる方向に進んでいる。現在、世に満ち満ちているのは大なり小なりむき出しの欲望の「NO1」であろう。それを作り出した「流れ」が、それぞれの欲望を肥大化させ、それによって様々な花(Only one)は刈り取られているのである。刈り取られバケツに投げ込まれるのはまだしも、そのまま踏みつぶされる花がほとんどである。バケツに投げ込まれた花々も暗闇に放置され、誰に接することもなく、誰の目にも触れることもなく干からびていく。

 「特別なOnly one」をほんとうに大事にしたいのなら、それを潰すものと向き合わなくてはならない。抒情に流されているだけではなく、対峙しなくては「特別なOnly one」などはすぐに消されてしまうのである。

                                   2018 12/6