両忘の時‐ある日、その時‐

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メッセージ

137.翁の面から般若の面へ

  怪しげな翁の面(「河途」に近い)から、今度は般若の面をつけて登場するようである。「演者」はすべて同一である。この「演者」はそれだけでは気が済まぬとみえて、直面(ひためん:面を付けず素顔)で様々な「舞台」で力量以上の演目を「こなして」いるようだ。目利きが見れば、即座に真贋は判定できるが、大方の者は果たしてどうか、またぞろ、あさましい幻想にすがって、見れども見えずの状態に陥るのではないかとも思われる。ただ、この時疫(じえき:はやりやまい)で多少は考えざるをえなくなった者が多くなったということはあるだろう。しかし、地獄を何度体験しても、それを検証、教訓化しない限り、何度でも繰り返すことになる。

  現在、保守本流などは皆無。もし保守を標榜するなら、そして「健全」な保守として再生するつもりなら、解体、下野するしか手はあるまい。現状は手の施しようのない末期癌の状態。

 

                                    2021 9/9